フヅクエ文庫023(選者 滝口悠生)

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選書コメント

デビューして小説の仕事もしはじめたけれど、まだ会社勤めをしている頃、仕事の休憩時間に三茶のシャノアールでこの本を少しずつ読み進めていた。本を開けば作品の舞台であるビルの世界にまた行ける、彼らに会える、とこの本を読む毎日が幸福だった。僕はそういう経験は少なくて、自分で小説を書いているからか、小説を読むのは素朴な楽しみというより取っ組み合いみたいなところがあり、甲斐はあるけど疲れる作業でもある。でも津村記久子の作品とは取っ組み合いにならなくて、穏やかに一緒にいられる。僕が読んでいたのは分厚い単行本だったから、毎日鞄のなかにその本があると感じて嬉しくなったその重みまで覚えている。

 

滝口悠生

小説家。1982年東京都生まれ。2011年「楽器」で新潮新人賞を受けてデビュー。著書に『寝相』『愛と人生』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『死んでいない者』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』。

 

滝口悠生さんに書いていただいたエッセイはこちら

滝口悠生「砂利の庭で読んだ『草枕』」

  

フヅクエ文庫とは

誰かにとって大切な本が、また別の誰かにとって大切な本になったらいい。さまざまな選者による、忘れがたい一冊を集めた選書シリーズです。寄せられたコメントに導かれて、思いも寄らない本との出会いをお楽しみください。

 

書籍の販売価格について

定価 1~499円 →販売価格 500円(税込550円)

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定価 1500~1999円 →販売価格 2000円(税込2200円